珊瑚の豊かな粟国島近海の海水100%原料、純国産自然海塩
粟国の塩は、エメラルド色のサンゴ礁の海からくみあげた海水を、15000本の竹枝がつるされた高さ10mの採かんタワーに流し、風と太陽熱で10日間昼夜休みなく水分を蒸発させ、さらに平釜で30時間蒔を燃やし煮詰めた後、脱水・乾燥に2週間、約1ヶ月かけてできる海の結晶です。3人の学者と共に昔の塩の復元ではなく、本来塩がどうあるべきかという観点から20年の研究の末、粟国の塩が誕生しました。素材の旨味を引き出し、すべての料理、梅干・味噌・醤油などの加工食品とも相性の良い海の結晶です。
【製造工程】
ポンプで海水を汲み上げ、穴あきブロックを四方に積み上げた、高さ10mの建物「採かんタワー」に通します。タワー内には竹が何本もつるされており、汲み上げた海水を何度も竹に流して循環させ、1週間以上をかけて塩分濃度約6~7倍(塩分20%前後)に濃縮した鹹水(かんすい)を作る。
【釜炊き塩】
かん水を平釜で30時間位かけてゆっくり煮詰めます。常にかきまぜないと焦げてしまうため炊き上がるまでは交代制で作業にあたります。燃料は薪を使用。遠赤外線効果が結晶の具合や味などに微妙に影響します。
炊き上がった塩は脱水槽に移し、6日~18日ほどかけて自然乾燥します。
ミネラル豊かな塩づくりをめざして20余年。その成果、味と品質で他の追随をゆるさぬこだわりの塩が完成しました。素材の味を引き出し、健康にもいい塩です。
いのちは海から ~粟国の塩~
すべての生命は海で誕生しました
太陽と潮風が珊瑚礁の澄みきった海水を濃縮して作る、海のミネラル。一筋の情熱の結晶。技が育てた生成り色の塩。
季節や気候により、毎日できる度毎に多少の色の違いはありますが、成分的には大きな違いはありません。
にがり分が多い為、空気中の水分が入りやすく、湿って使いにくくなった場合は、フライパンなどで軽く炒るか、天日で干してお使いください
小渡 幸信(おど こうしん) ~プロフィール~
自然素材にこだわり、手間を惜しむことなく塩づくりを追求する
昭和12年、サイパンに生まれサイパンにて終戦をむかえる。その後 沖縄に戻り米軍施設にて勤務。北中城の貸し家を本土からきたタイル職人に貸す縁で弟子入り。70年代初めにからだを壊しヨガ道場に通い、玄米食、自然食を学ぶ。昭和49年谷克彦氏(故人)と出会い塩の研究をはじめる。その後住まいを読谷村に移し、タイル業を生業としつつ海水塩研究施設を作り、沖縄の伝統製塩を改良し自然塩づくりに4半世紀をかける。
昭和54年11月に沖縄県よりタイル職人として優秀技能賞を受賞、平成6年5月に日本建築学会学会賞の技能賞を受賞。タイル職人として数々の賞を受賞するが塩づくりのために廃業し、平成6年9月粟国島に立体式塩田タワーを建設。本格的に塩づくりをはじめる。平成10年4月、株式会社沖縄海塩研究所へ法人化。現在に至る。
●直射日光・高温多湿を避け、常温で保存